5.日経225miniの制度概要


日経225miniは、
日経平均株価(日経225)を取引の対象とした先物取引です。

先物と聞くと、大豆やトウモロコシなどの先物取引を思い浮かべ、
あまりいいイメージのない方もおられると思いますが、
日経225miniは、日経平均株価という、
株価指数と呼ばれる数字を扱う取引です。

日経平均株価とは、
東京証券取引所第一部(東証1部)に上場する株式から225銘柄を選び、
その平均を算出した数値です。

株価指数とは、株式市場の動向を見る一つの指標となるもので、
日経平均株価は日本の株式市場の代表的な指標の一つです。

第1章でも触れましたが、日経225miniは、
日経平均株価が上がるか下がるかを予想するだけというものです。

もう少し詳しく解説すると、
実際の取引では、日経平均株価が将来上がると思えば買い、
予想通り値段が上がれば売って、その差益を得られます。

また、日経平均株価が将来下がると思えば売りから入り、
予想通り値段が下がれば買い戻して、同じように差益を得ます。

日経225miniはこのように、
自分やシステムの予想に沿って買いや売りの注文を出して、
差益を狙う取引です。

また、日経225miniは以下のような取り決めがあります。

取引単位

日経平均株価を100倍した金額が最低取引単位となり、
これを1枚、2枚...と数えます。

呼値の単位

日経225miniでは値段の刻みは、5円刻みになります。
つまり、5円刻みで価格が変動します。
価格が1刻み(5円)動いた時の損益はその100倍
5円×100=500円
となります。
また、この価格の事を呼値と言います。

証拠金

証拠金とは、取引の際差し入れる担保のようなものです。
証拠金を差し入れる事で、その何倍もの額の取引がおこなえます。
日経225miniでは、少額の証拠金で取引をおこなう事ができます。
まとめると以下のようになります。

※日経平均株価が14,000円の場合。また、証拠金はあくまで想定額です。

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この表の例の場合では、証拠金7万円を差し入れる事で、
その20倍の140万円の取引がおこなえる事になります。

実際の証拠金額は取引を仲介する各証券会社により異なり、
取引金額は日経平均株価の動きにより変わります。
これらの変化によってこの倍率は10~20倍程度にもなります。
また、実際の損益はこれに各証券会社ごとの手数料がかかります。


6.日経225miniの取引期間 →

 

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